川島 朗 『 Invisible Man 透明人間 』  KAB005

ボックス・アート作家 川島 朗の『 Invisible Man 透明人間 』
2020年
技法/素材 : アクリル絵具、コラージュ、デジタルプリント、エイジング加工 / 紙、木
箱あり

Story
19世紀後半にヨーロッパで流行し、当時無数に製造されたといわれる透明人間の写ったカード
秘密結社の儀式の際に撮影された肖像写真が何故か市井に出回ってしまったことで、当時の人々の好奇心を煽り、透明人間探しに躍起になった人々が続出したとも言われている
写真の人物が実在していたのかは不明である

※装飾品は含みません
サイズ:約172x119x60mm

川島 朗 / 1975年、兵庫県生まれ
1997年より、個展・グループ展などでボックスオブジェやコラージュ作品を発表
その頃より一貫して、人々の心の奥に眠る遠い記憶(ノスタルジア感情)をテーマに作品を制作している
制作手法としては、架空の物語・神話・歴史・人物・映画・場所などを着想、
そのイメージに合う、古書や写真の切れ端・アンティークポストカード、古い手紙などを探し出し、それらエフェメラにコラージュ、ペインティング、ドローイング、アッサンブラージュ、フォトグラフ、CG、エポキシ樹脂、エイジング塗装など
様々な技法を加えて、自作の箱や額縁、ブロカントの小箱などに配置し作品を創り上げている
心の奥に潜む架空の物語世界を、ボックスオブジェなどのカタチあるものに創り変えることで、その物語に浮かび上がる無意識下の記憶をすくいあげ、言葉では表現できない思索的かつ神話的なものを発見したいと考えている
そして、その架空の物語、及び記憶が、未だ出会ったことのない多くの人々の記憶に微かな爪痕を残し、その人々の記憶の一部となれば、素敵なのではないかと日々考えながら制作を続けている

『記憶を紐解くことは、未来を見つけることである』
という、マッシモ・ドルトフスキの言葉にならって

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