パリで手に入れたPaesine
Paesine パエジナ とは、イタリア フィレンツェの近郊で採れる大理石でのみ見られる、断面を磨くと風景のように見える模様を持つ とても不思議な石のこと
海の風景や廃墟、荒野、断崖絶壁など様々な模様を見る事ができます
”Paesine” とは ”風景”という意味で”Landscape stones”とも呼ばれるそうです
成分は酸化鉄とマンガンを含んだ石灰岩のようです
画像のパエジナは稲妻が光る海岸の風景に見える
この稲妻部分は”クオーツ”であるという事でした
季節でいうと秋から冬、少し寂しげな海岸線 でしょうか
澁澤龍彦氏がマルジナリア の中の『パドヴァの石屋』の中で、旅先の石屋でアンモナイトの化石と一緒にトスカナ石(パエジナ)を買ったという記述があります
澁澤氏も旅先で見つけた不思議な石にとても興味を持ったであろうことが見て取れます
また、澁澤氏がマルジナリア の中でジル・ラプージュ著『ユートピアと文明』を紹介しているが、そこに『地上で争いが起こっている土地の下に、もう一つの別の土地がその地質学を繰り広げていて、それがユートピアの土地である』と言う一節がある
まさにこのパエジナが育った大地はユートピアなのではないでしょうか
もちろん裏面にも模様がありますが、1面のみ磨きを入れています
自然のものなので、欠けなどは自然の風合いとしてお楽しみください
小傷・擦れ・角割れなどあります
サイズ:約133×170×8.5
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