川島 朗『 謎の標本 』  220925

ボックス・アート作家 川島 朗の『 謎の標本 』
2022年 木製ボックス・古写真・コラージュ
箱あり
2022年個展『最果て標本』のイメージ作品

Story
名も知らぬ最果ての街から届いた奇妙な標本
錆びた卵、骨化した木片、試験管に謎の血液、機械頭の家族と思しき奇妙な肖像写真etc.
黒い箱に収められた、それらの物体に何らかの意図や関連を探ろうにも解決する手立てはどこにもない
謎は謎のまま永遠に虚空を彷徨い続ける


※装飾品は含みません
サイズ:約309x378x90mm

川島 朗 / 1975年、兵庫県生まれ
1997年より、個展・グループ展などでボックスオブジェやコラージュ作品を発表
その頃より一貫して、人々の心の奥に眠る遠い記憶(ノスタルジア感情)をテーマに作品を制作している
制作手法としては、架空の物語・神話・歴史・人物・映画・場所などを着想、
そのイメージに合う、古書や写真の切れ端・アンティークポストカード、古い手紙などを探し出し、それらエフェメラにコラージュ、ペインティング、ドローイング、アッサンブラージュ、フォトグラフ、CG、エポキシ樹脂、エイジング塗装など
様々な技法を加えて、自作の箱や額縁、ブロカントの小箱などに配置し作品を創り上げている
心の奥に潜む架空の物語世界を、ボックスオブジェなどのカタチあるものに創り変えることで、その物語に浮かび上がる無意識下の記憶をすくいあげ、言葉では表現できない思索的かつ神話的なものを発見したいと考えている
そして、その架空の物語、及び記憶が、未だ出会ったことのない多くの人々の記憶に微かな爪痕を残し、その人々の記憶の一部となれば、素敵なのではないかと日々考えながら制作を続けている

『記憶を紐解くことは、未来を見つけることである』
という、マッシモ・ドルトフスキの言葉にならって

¥220,000