ボックス・アート作家 川島 朗の『 角少女 ”顕現” Hone Girl Riko D’Angelo (appearance) 』
2009年
技法/素材 : アクリル、コラージュ、デジタルプリント / 紙、釘、木
映画『記憶の森』より、 消えゆくリコ・ディアンジェロのイメージアートワーク
『帰らずの森』のなかでレネが出会う頭に角の生えた不思議な少女
レネの心に小さな爪痕を残し、彼女はひっそりと闇の淵へと消えてゆく
小さな出来事の断片が寄り集まり、積み重なって、一つの物語を形成する
その終わりはいつの時も哀しい
フォトショップによりアンティーク写真を加工、角合成ののちコラージュ、アクリル絵の具で加筆、額はアンティーク風に制作
『 角少女 “顕現” 』と対となる作品です
裏面にも加工を施した、川島 朗の世界観が詰まった作品です
額に小傷などありますが、アンティーク加工された元々の傷です
箱あり
※装飾品は含みません
サイズ:約178×229×26
川島 朗 / 1975年、兵庫県生まれ
1997年より、個展・グループ展などでボックスオブジェやコラージュ作品を発表
その頃より一貫して、人々の心の奥に眠る遠い記憶(ノスタルジア感情)をテーマに作品を制作している
制作手法としては、架空の物語・神話・歴史・人物・映画・場所などを着想、
そのイメージに合う、古書や写真の切れ端・アンティークポストカード、古い手紙などを探し出し、それらエフェメラにコラージュ、ペインティング、ドローイング、アッサンブラージュ、フォトグラフ、CG、エポキシ樹脂、エイジング塗装など
様々な技法を加えて、自作の箱や額縁、ブロカントの小箱などに配置し作品を創り上げている
心の奥に潜む架空の物語世界を、ボックスオブジェなどのカタチあるものに創り変えることで、その物語に浮かび上がる無意識下の記憶をすくいあげ、言葉では表現できない思索的かつ神話的なものを発見したいと考えている
そして、その架空の物語、及び記憶が、未だ出会ったことのない多くの人々の記憶に微かな爪痕を残し、その人々の記憶の一部となれば、素敵なのではないかと日々考えながら制作を続けている
『記憶を紐解くことは、未来を見つけることである』
という、マッシモ・ドルトフスキの言葉にならって
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