秘密結社の儀式時に使用する目隠しマスク
19世紀末
ゴーグルのような構造で目隠し部分は2段階に開閉します
おそらくフリーメイソンかオッドフェローで使用されていたものだと思います
澁澤龍彦氏の『秘密結社の手帖』によると、
徒弟のための入社式は、錬金術の原理による象徴的な旅行を表す
まず彼らは『反省の部屋』に入れられる。それは内部を真っ黒に塗った小さな部屋で、粗末なテーブルと椅子が置いてあるり、テーブルの上には水差し、パン、髑髏、それに杯が2個のっている
… 中略 … 新加入者は、この部屋で反省を行う。つまり、この部屋は錬金術のルツボを象徴しているので、彼はルツボに投げ込まれた物質のように、ここで一度死んで、生き返るのだ
… 中略 … まず先輩たちの質問に答え、誓約をする。しれから左の胸の衣服を脱がされ、右の足も裸にされ、さらに眼かくしをされ、試練を受ける
地、水、風、火の4つの試練を順次に受けるのだ。これが錬金術の国への旅行である
試練が終わって、ようやく彼が『光明を受ける』(眼かくしを外される)とき、すべての兄弟たちは、彼の裸の胸に剣の先を突きつける
この試練の目隠しに使われるマスクです
儀式のマスクをもう1点扱っていますが、このマスクは目の開口部の上部分に開閉用のレバーがあり、それを上下して開閉する仕様になっています
開閉は赤いフイルムの状態と、全閉状態の2段階になっています
徒弟・職人・親方と階級を上げていく試験にも使われるようです
謎めいた秘密結社の 謎めいた儀式に使われていたものであると思うと、トキメキます
ベルトが途中からゴム紐に付け替えられています(ゴムは伸びきっています)
革紐部分はかなりヘタっています
汚れ・傷・革のヘタリ・錆びなどあります
※装飾品は含みません
サイズ:約225×190mm(ベルトは含まず)
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